eBook
ESG から 真のビジネス価値を解放
データ完全性は、データおよびESGレポートの改善を通じて、 ESG のビジネスの可能性を十分に実現することを支援します。
はじめに
ここ数十年、大組織の環境、社会、ガバナンス (ESG) プラクティスは、経営者の直接の、能動的な、そして継続した注意を必要とする、重要なビジネス上の問題となっています。企業ブランドイメージを管理するという単純な問題からさらにずっと先に進んで、ESG 問題に対処するやり方は、採用活動、利益、法的賠償責任、さらには基本的なビジネスの能力にも直接的に影響を与えるようになっています。
政府が公式な ESG レポートの規定を導入し始めていますが、ESG の影響を精査する企業が増えているのは、社会的な要求が高まっていることによります。世界中の企業には、環境に対して責任を持ち、従業員とコミュニティーに敬意と公平をもって接し、財政的にも倫理的にも信頼できる企業市民となることが期待されています。
最も重要なこととして、企業とその経営幹部が、その最も重要で影響力があるステークホルダーから ESG の影響に対処するよう求められることが増えています。それぞれのステークホルダーの懸念には個別の理由がありますが、回答と行動に対する要求に対して、応答しないわけにはいきません。
以下にいくつかの例を示します:
- 投資マネージャーおよび資産保有者は、持分の長期的価値に影響を与える可能性がある ESG リスクをすべて開示するよう要求します。
- 金融および株式規制当局は、詐欺的でミスリードするような ESG の主張および開示によって発生する市場の不安定化を防止したいという意向があります。
- ESG のレーティングやランク付けを行う人々は、虚偽もしくは不完全な 企業リスク開示に基づいて投資分析を公表した場合、評判に傷が付く可能性があります。
- サプライチェーン パートナーおよびビジネス上の顧客も、重大な ESG 上の責任を開示しない企業と付き合った場合には、評判や収入に対する 損失を受ける可能性があります。
- 消費者および従業員は、環境に対する関心、倫理的かつ公平なビジネス プラクティス、多様性、および彼らの価値観と一致するような評価が高い企業からものを買ったり、そういった企業で働きたいと強く思っていま す。
このeBookでは、ESGに関する重要な懸念事項や問題点を確認し、完全で正確かつ実用的なESGデータがESG報告にとって重要である理由を説明し、企業のESGパフォーマンスの追跡と報告の要件を満たすために整備しなければならないデータとITプロセスの範囲を探ります。